さわやかトラウマ一人旅日記

音楽が好きな30代男がぼっちを極めるため、世界や国内をヤケクソ気味に一人旅をしたその記録です!

さわやかぼっち旅行記2.ミャンマー編 ひたすらEMIKAと移動

いよいよ出発
というわけで、深夜の羽田空港からタイ航空に乗りひとまずバンコクまで出発です。
その後はバンコクからヤンゴンヤンゴンからバガンまで国内線で移動します。移動だらけ。
まず羽田空港で円をドルに両替しました。
ミャンマーでは国の通貨「チャット」があり、また外国人の支払いにはドルが使われる場面も多いので
とりあえずドルを持っていかなければならない。
ちなみに円はミャンマーでは流通しておらず、全く両替できないとのこと。
試しに400ドルっていくらですか?と聞いてみると3万2千円とのこと!!!円高すごい!!!!
そこで舞い上がってじゃあ400ドルでと言って変えてもらいました。
これが後々、尾を引くことに。。。
ちなみにミャンマー航空券とホテル代は既に代理店様に支払い済みでした。
だからこれくらいでいいかな?と思ったのですが…

 

そんなこんなでバンコクに到着しました。
飛行機の中で、隣の人が置いたテーブルに置いたオレンジジュースに気づかずCAさんが食事のトレイをそのまま突っ込み、僕にオレンジジュースがかかるという不幸な出来事で、テンションがだだ下がりました。3列席の真ん中で居心地も悪くあまり眠れませんでした。
やはり自分はついていない。一人旅だと軌道修正がうまくいかないので、一度気分を損ねるとそのまま沈んだままになってしまう。
こんな時EMIKAが入ればよかったのに。
…ねえ笑おうよ!せっかくの旅行だよ…あんなに楽しみにしてたじゃない…ああ、ごめんよEMIKA
あれ?EMIKAって誰なんだ…ここはどこだ?EMIKA?君は誰なの?
答えて…幻は何も答えてくれない。
でもそうだ、一人じゃないEMIKAがいる。EIMIKAだけじゃないよ。ミーコもいるし、みおりんも、勝利くんもマリウスもいるよ。楽しいな!うふふここは楽園?アハハ・・・
というわけでバンコクに到着しました(2回目)
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おおよそ3年ぶりのバンコク。来ない間にいろいろありました。暴動で街の中心が焼き払われた、
一人でうろうろして、タイポップのCDを買ったあのデパートも放火されて略奪されたらしい
最近は大雨で水浸しなんてこともあった。
しかし今日はこのままヤンゴンまで乗り継ぎだけ。
久々のスワンナプーム国際空港は、相変わらず無駄にスタイリッシュで無機質。冷たい。そして暑い。
実はバンコクヤンゴンへの乗り継ぎはAirASIAからの乗り継ぎを計画していたのだが、どうも乗り継ぎの時間が怪しい。

 

勉強不足で知らなかったのだが、エアアジアは国際なんとか旅行なんとかに加入してないらしく、乗り継ぎの場合はその国に一旦入国して、さらに出国しなくてはいけないらしい。スワンナプームの入力&出国の混雑っぷりったらすごいし、追い打ちをかけるようにタイ航空のタイムスケジュールが変更になり、当初より遅く到着する予定らしい。
仕方ないのでエアアジアのチケットを捨てて(キャンセルもできない)クッソ高いタイ航空のチケットを買い直しました。
しかし、バンコク着は予定よりもかなり早く到着してしまい><スワンナプームも早朝は人の気配がありません><
わざわざ買い直しをしなくても余裕で間に合う感じ・・・お金損した。。。
現に、ヤンゴン行きの搭乗ゲートに行くと、普通にエアアジアの便も搭乗できそうな感じでした。
あーあ。ほんとついてない。俺って何やってもダメ。
EMIKA助けてよ!!

 

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EMIKAなんて存在しない
俺は目を覚まさなければいけない。俺は現実を旅しているのだ。
しっかりしないといけない。
ここらかも旅行記らしく、「ですます」調ではなく、文体を変えます。
そして俺はタイ航空ヤンゴン行きに乗った。

 

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バンコクからヤンゴンまでは時間にして1時間半も無いくらい。でも国際線だからちゃんと食事が出る。タイ航空の機内食が美味しいって思ったことは無いけど、これもやっぱりイマイチ。特にミックスベジタブルが印象的。ミックスベジタブルって日本発なのかなあ。ちなみにミャンマーの国内の料理でもミックスベジタブルを度々見かけた。

 

ヤンゴンの渋滞
そんなこんなで飛行機がヤンゴン国際空港への降下を始める。その光景に僕は釘付けになる。
ヤンゴンはかなりの都会と聴いていたのだが、見えてくるのは永遠に続く緑の大地。
畑なのか何なのかはわからないが、茶色の四角を緑が囲み、それが永遠に続く風景。建物も見受けられない。永遠に続く同じ風景。茶色と緑。ここは何?あまりの光景に驚いてしまった。
ヤンゴン国際空港はまだ新しくピカピカしている。しかしスワンナプーム国際空港のような「いやらしさ」が無いとも思った。
イミグレーションも「軍事政権!」「独裁政権!」のような緊張感はあまりなく、タイとか他の国と同じように淡々とした機械的なもの。まだアメリカの方が緊張感がある。普通のアジアの印象。
無事入国して、ミーティングポイントで人を探す。代理店G&Gのスタッフの方が僕に国内線の航空券とホテルバウチャーを渡すためにここで待っててくれるのだ。
本来であれば、到着日はヤンゴンに泊まるので、そのホテルに来てくれる形式らしいが、この日午前にヤンゴンに到着して、午後の便でバガンに発つように僕はプランを設定したのだ。
G&GのSさんから航空券とバウチャーを受け取る。料金は日本から日本円で支払い済み。
この後バガン行きの飛行機の時間まで少し時間がある。
「この後どうするんですか?」とSさんが聴くので
「アウンサン・マーケット?に行こうかなと思ってます。あのー」ひとつ懸念点があったので質問してみた。
「荷物預るところってあるんですか?」
このままヤンゴンの街でしばらく時間を潰すためにキャリーバックをどうにかしたかったのだ。
「無いんですよ〜」事も無げにSさんは言った。
「空港にもないし、前はすぐ近くにあるホテルで預かってくれたんですけど、ロストバゲッジしたりして、今は・・・」
「ということは」「持っていくしかないですね」とSさんは微笑んでいった。
まあ〜そこまで軽くないけど重くないし別にいいかなとこの時は思った。というかそうするしか無いと思ったからだ。
「今、ヤンゴンの街は車の輸入が増えて、車の台数が増えて渋滞が凄いんです。特に今の時間は休み時間だし…前は空港から街まで30分くらいだけど、今はもっとかかるかも…」と忠告してくれた。

 

Sさんはそのままじゃあ気をつけてくださいと挨拶と共に去っていった。
結構あっけなく行ってしまった。
ぎこちなく両替をして、大量のチャット札をカバンの奥深くにしまって、これからどうしようと思い、とりあえず落ち着くところを探すも、到着ゲート近辺にはなぜかミャンマー人らしき人が大量にいて、落ち着くところが無い。
なんだか不安になってきた。もうEMIKAどうこうという余裕すら無くなってきた。
誰も何もしてないのに、今までと違う、ここは違う、どこか違うという不安から、焦燥感にかられてきた。
不安?なにいってんだ!自分で金払って、好き好んでここまで来たのに。変なの!俺って変!
気を取り直してタクシーを頼む。市内だったら一律で10ドルらしい。高くね?
タクシー乗り場では「ジャパン?コンニチワ!!」とミャンマー人の方に元気に挨拶される。なんだか照れくさくて無表情で「こにちわ」と返してなんだか自分って嫌な奴だなと反省する。でもこの時は本当に余裕がなかった。

 

とりあえずキャリーバックとともに、タクシーに乗る。タクシーといっても、外見は全く普通の車。走っているのが不思議なくらいのぼろい車。日本車。おそらくトヨタ。マーク2。
ミャンマーで乗った車、バス、ほとんど日本車だった。いろいろな旅行記で書かれているように、日本の中古車ばかりで、「なんとか観光」とか「なんとか運輸」という表記もそのままにしてある。日本語は信頼の証らしい。「TOYOTA」とマジックで書いてある車まであった。
そのぼろいから何でなのかはわからないが、クーラーはかけない。窓全開。そこから入ってくるのはひどい排気ガスの匂い。
そして渋滞。信号もほとんどない。信号もほとんどないのに車は全く進まない。地球の歩き方の2011年版には「ヤンゴンは渋滞が少ない」「空港から街までは30分くらい」と書いてあったが、それはもう過去の話しらしい。
気がつくと1時間。
広い2車線のは古い日本車で埋め尽くされて、信号も無いので人々がそこを横切る。車線と車線の間に様子を見て佇んでいる。これ絶対事故とか起きるだろ…

 

時計を見て冷静に考えると、また空港に戻ることを計算すると街に入られるのはもしかして、2時間くらい?なんだか本当にバカバカしくなってきた。はあ〜来なきゃよかったとさえ思ってしまう。排気ガスのせいか頭が痛くなってきた。長い。いつまでかかるのか。意外と車は進み始めたのになかなか目的地には着かない。
それにしてもミャンマー人の男性は巻きスカートをよく履いている。あれはなんだ。ロンジー?というらしい。興味深く見る。
そしてアウンサン・マーケットに車は付いた。なんだ重くなったキャリーバックと共にいきなり街に放り出された。
放り出されたというより、自分で自分を放り出したのだが。

 

ヤバイヨおじさんヤバイヨ
超絶重たい(この頃にはこう感じていた)バッグを抱えつつ、アウンサンマーケットを探索することにした
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しかしなんだか思っていたよりも活気がなく(また朝早いから?)”何か違う”と思った。もっと現地の人がワイワイ的なものを想像していたものの、売っているものは現実味があまりなく、観光客向けなのかそうではないのかわからない。その割に売っている人達もやる気がないように見える。あったらあったらで、それはまたうざいんだけど。
「南の方にあるインド人街に行ってみよう」となぜか思った。この辺り一帯は繁華街らしい。歩くだけでも楽しいかもなんて思った。歩道橋を渡って、向かいのマーケットに行ってみた。こちらには地元の人がたくさんいた。乾物のようなものをを沢山売る露天、おそらくラーメン的なものを出す屋台。プラスチックの椅子。そんな中でキャリーバックを引きずって当てもなく歩く日本人はかなり異様に映ったに違いない。あんた、何してんの?みたいな視線が来る。
ヤンゴンは思った以上に人が多いが、思った以上に発展していないと正直に思った。バンコクみたいなのを想像していたのだが、少し違うといか、もしかしたら30年前のバンコクってこんな感じなのかもと思った。建物は全て薄汚れていて、新しい建物はあまり見受けられない。
ただ、何かがグツグツ煮えているようなものを足元から感じるような気がした。得体の知れないパワーが満ちてきて襲ってくるようなイメージ。
細いマーケットの道を経て大きな道路に出るといよいよ場違い感は強くなってきた。
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昼休みだからなのか、人々がどこかへ向かって勢い良く歩いている。車も多く、バスもひっきりなし。
よくわからない物売りのような人が「ヘイ!ヘイ!」と声を掛けてくるが、日本人特有の曖昧な微笑みを返すしかない。
「ヤバイヤバイ」
気がつくと自分はぶつぶつ何かを言っていた
「ヤバイヨヤバイヨ」
一人で海外に行って、なんとなく出川の真似を一人でブツブツいうおじさん、本当にヤバイヨヤバイヨ

 

ここはインド人街らしい。「biriyani」という表記の店があった。ビリヤニ
ミャンマーでは「ダンバウ」というらしいが、インド料理で要するに「カレーの炊き込みご飯」ドライカレー?的なもので「地球の歩き方」を見て「うまそう!」と思い食べてみたくなったのだ。
でもどのように頼むのかシステムがわからない。おそらくミャンマー人とおもわれるやたらに若くみえる店員が「???」という感じで数人が俺を見ている。
「ヤバイヨヤバイヨ」出川の真似をしながら店に飛び込んでみた。
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「チキンビリヤニ」と適当に行ってみたら普通に通じてオーダー通った。どうにかなるんですね。後日この店に行ってみたのですが、近くに外国人向けのホテルがあることもあり多少慣れているみたい。
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ということでこれが「チキンビリヤニ」見たとおりの炊き込みカレーで、日本人が得意な味!
ミャンマー料理じゃなくてインド料理だけど、ミャンマーのごはん、いいかも?
割りと普通のカレーの味で何らかの甘いものが入っていたアクセントが効いている。それにチキンも柔らかくておいしい。ちなみにお値段は1700チャット。約170円。たぶん地元価格でいえば高級かも?
この後、通りを歩いていると自分は高すぎて予約できなかった高級ホテル「トレーダーズホテル」を近くに発見し、そこに避難したw カバンも重かったし、妙に疲れてしまったので、高級ホテルに逃げるなんて完全に甘え。まあでも別にいいでしょう。
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コーヒー4ドル。思った以上に高級ホテルな雰囲気でびっくりする。素敵すぎて恐れ多くなるインテリア。コーヒーについてきたクッキー。全く期待せず口に入れてびっくりする。信じられないくらい美味しい。ふわふわでさっくり。こんなに美味しいクッキーは生まれてはじめてかも?ミャンマーあなどれないとだんだんテンションが上がってくる。そう僕って結構食い意地が張ってるんです。

 

その後、空港へ戻る。高級ホテルなのでボーイさんに頼むとすぐ読んでくれるし、値段も聞いてくれる。やはり決まってるらしく、ドルだと10ドル、チャットだと7000らしい。今度は渋滞もなく40分ほどで付いた。
国内線の空港は国際線と違う建物で、もともとあった建物が国内線になったらしいだけあって、とってもボロい!しかし中は綺麗に清掃されていた。特にトイレは古い筈なのに嫌な匂いがしない。真面目な国民性なのかもと考えてみる。

 

プロペラ機の小さな飛行機までバスで向かう。これも古い日本の中古のバスで、社内の広告や降車ボタンまでそのままだった。
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乗ったのは「エア・バガン」という航空会社。
ヤンゴン→ヘイホー→マンダレイ→バガン→ヤンゴンという1日で循環しているらしい。
自分は「バガン」に行くので、まさかと思ったが、やはりの各駅停車だった。いちいち空港に降りて、客を下ろしてまた飛び上がって、という形式なのですごく時間がかかる。マンダレイあたりでもううんざりしてくる。
ヘイホーというのがバガンの後に行く「インレー湖」最寄りの空港で、その後はヤンゴンに戻るのでまた逆に乗ることになる。失敗したと思ったけど、まあいいかと思う。それにしても1日でよくここまで移動するもんだ。自分に少し呆れる。ヤンゴンに1泊したらよかった。
<続く>