さわやかトラウマ一人旅日記

音楽が好きな30代男がぼっちを極めるため、世界や国内をヤケクソ気味に一人旅をしたその記録です!

千葉勝浦その4 本当の旅の楽しさ

もう旅行から2週間も経ってしまった。。その後の僕の人生には何も変わりがなく、次の旅行の予定もない。このゲストハウスには、冬にはこたつが設置される、というか席は掘りごたつだった。ここでゆっくりしたいな。こたつにはいって犬のあられちゃんと戯れたりしたいなー。

そんな2日目のメインイベントは「焚き火大会」でした。

昨日は客は僕一人だったけど、今日はご夫婦一組と、お手伝いさん2人がくるらしい。どう考えても構成がおかしいとおもうけど、この「焚火大会」はお手伝いさんの一人の発案とのことで、即興的なイベントだとオーナーさんが言っていた。

 

かんぽの湯から帰って、しばらく海を見ていたりぶらぶらしたりして、宿に帰ると、庭には2人の人物がいた。一人は、おそらく焚き火大会の発案者であろう男性、一人は、縁側のところにずっとすわってぼーっとしている若い女性。「ここんにちわ」と挨拶をして、いったん部屋に帰って、ちょっと寝ていたりしていたら、外がすこし賑やかになっていた。

 

焚き火は、発案者の男性、仮にT氏とする、T氏がコンクリートブロックで作成をした窯を使って行われて、そこに火を熾すところだった。中に木を入れて、ガスバーナーで火を付けたりしている。

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「つきましたか」と聞くと「むずかしいですねえ」と苦戦しているもよう。

 

「種火があるといいですね」と発案し、「枯れ葉はどうだろう」と提案すると、オーナーが「枯れた松の葉がよく燃えますよ」と教えてくれた。焚き火はよくやっているらしい。それらしき跡が庭にはあった。

 

松の木の下に行くと、たくさんの枯れた松の葉があった。手でそれを握ると少し痛かったけど、特に気にせず。両手にかかえて、自作窯の彼のところに持っていった。「えい」とばかりに、それを中に入れると、一気に燃え上がった。

「いいですね。松の葉」「ほんとだすごく燃えてます もっと持ってこよう」「おねがいします」僕は、庭の松の葉を探して、手に持って、自作窯へ。土で手が汚れたけど、気にしない。火はどんどん燃えてきた。さっきあった、使った窯の中の炭になっているものも、拾っていれたりしていた。

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楽しいな。

僕はほんとうにそう思った。なんてたのしいんだろう。枯れた松の葉を集めて、火に入れて、燃え上がる。すごく楽しい。楽しいなんて言葉を、実感できてよかったな、と思った。ほんとうの旅行というものは、こういうものなのかもと、思ったりした。

自作窯の彼、仮にT氏としよう、T氏は、火を更に安定させるために、板のようなもので必死に仰いでいた。ほんとうに必死。何がかれをそうさせるのか??

と思っていると、ぼーっとしている若い女性がやってきた。「寒い」とのこと。そうだ寒かった。雨も降ったし、もう夜も近い。「寒いよね。でもまだ火がついていないかも」と言うと、特に反応がなかった。ちょっと変な人なのかな??と思ったけど、それは本当だということが、後々にわかった。

 

僕は、枯れた松の葉をやめて、そのあたりにあった木の板を破壊して、中に入れたりした。T氏の仰ぎのおかげか、火は安定してきた。この「焚き火」の目的は、これを利用をして、やきいもを焼くこと、その他いろいろ料理もするらしい。オーナーさんがなにかを用意しているとのこと。

 

そうすると、この日の宿泊者がやってきた。上品な夫婦。30代だった。二人ともきれいな格好をしていて、ゲストハウスにはおおよそ似合わないけれども、もう何度も来ているらしい。

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みんなで木を入れたり、また枯れた松の葉を集めたり。だんだん暗くなってきた。この焚火の目的は、鍋を煮ることと、果物などを焼くこと。

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下にある細い板を足でなんとか小さくしたり、頑張った。ほんとうに頑張っていたのは、T氏の仰ぎ。ひたすらに仰いでいた。

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いい感じに火が安定したきた。

「さむい」と若い女の子が温まりにきた。「ほんとにさむい」「でも、あったかくはないね」

「火を見るのは、なんか楽しいですね」「僕もです」「飽きない」「ずっと観ていたいですね」そんな会話をした。

火加減は、うまくいっているのか、全くわからなかったけれども、大丈夫だった。

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焼きリンゴ、これがすごく美味しかった。ただ濡れた新聞紙に包んでアルミホイルにも包んで焼いただけなのに。自然にものすごく甘くて!初めての味わいだった。

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これは焼きバナナ。これもほんとうに美味しかった。どんなに加工をしたバナナのスイーツよりも美味しく感じた。みんなそう言っていた。楽しかった。

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鍋の写真を取る前に、僕があせってお皿にあげてしまったもの。チキンとハーブを焼いただけのもの。これも美味しかった。味付けがシンプルなのがよかった。味がうすいときのために、とソースも用意されていたけど、いらなかった。野菜もおいしい。おいしい。

楽しいな。旅って楽しい。

僕は、ほんとうの旅の楽しさというものを、知らなかったのかもしれない。

 

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この後は、一旦片付けをした。

T氏は消えかかける炎とブロック窯を愛おしそうにずっと観ていた。そして仰ぎに使っていた板をずっと愛おしんで、鍋敷きにされるのを固辞していたりした。この人、面白いな!と感じました。また会いたいな!

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更に宴は続いた。

この日のメインは鰹の刺し身だった。これで1人前。みんな「いいの?」と言っていたけど、これにさらにあったかい豚汁とご飯もついてきた。かつおは柔らかく、臭みがないので、いくらでも食べられた。

 

この後、みんなでお話をした。消灯時間が少しすぎるまで。それはまた続きにします。

 

 

maemuki.hateblo.jp

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