【人生ひとり旅】上田城の桜
みなさんおはようございます。人生ひとりたび中の、まえむきです。
本当にひとりたびのような非現実的な毎日になってしまいました。
東京から離れて、ふるさととは認めたくない、高校3年間だけ住んでいた長野県上田市にて、今は住んでいます。
東京から離れて、山奥の辺境の地へ住んだ。
大きく変わったことがひとつあります。
それは「遠くへ行きづらい」ということです。当たり前なのですが。
成田へも、羽田へも遠い。
名古屋や大阪にいくのも遠い。LCCの国内線にもすぐ乗れない。
「松本空港」には、札幌にいく便などがありますが、その松本までも近くありません。
新幹線が通っていて、東京へは割りとすぐに行けるのですが・・・。
今までのようにいかなくなってしまった。
僕は今なんとかかんとか仕事を見つけることが出来て、働いています。まだ始まったばかりですが。。
なんとかかんとかこの地から抜け出す。そのためだけに、働くのです。
そして、また海外旅行に行くのです。パスポートの再発行はその時にします。
ということで、「人生一人旅」を少しでもよいものにしようと思い、家から自転車で10分くらいですが、「上田城」の桜がきれいだということで、観に行きました。
デジタルカメラで撮ったのですが、写真のサイズを間違えて小さくしまいました・・・。
これは携帯電話からです。。。
こっちの方がきれいだなんて・・
これもです。。
鳥がいます。桜の中に。
上田では焼き鳥が名物で、この日も焼き鳥の出店の準備がありました。。。
鳥さん・・・。
さくらはピンク。女子力が高いのです。僕より高いのかはわかりません。僕の女子力は高いのです。心だけ。。
さくらが咲かなくても、上田城はきれいなところです。ちなみに城の本郭はありません。随分前からないようです。あえて作らなかったのも長く続いたので、作らないという風になっているみたいです。いずれにしても、それほど大きな市ではない(人口16万人)ですし、ドラマ「真田丸」も終わったので、再建はないでしょう。
やはり写真が小さいといまいちだ。
つめが甘い。面接でこの前言われて、その場で採用を断られました。
そしてショックなことも今後のアドバイスとしていただきました。
辛いことばかりで更に苦汁を飲まされた。
こんな街には、本当にいたくない。働きたくないのに。
わかっていたのか?
見透かされてた?
そんな自分から逃げるため、夜にまた上田城に行きました。
圧倒的な夜桜を前にして、僕は呆然としてしまいました。
昼の桜と夜の桜の大きな違い、わかりますか?
昼は桜のうしろに、青空があります。
上の写真のように、今日は「雲一つない」という言葉の通りの青空でした。
そして夜は、黒いです。
黒い。夜なのですから、黒いのです。
そこに、人工的な灯りによって、桜は灯される。
黒が背景の桜が美しいと、感じた。
無数の花びらひとつひとつが、黒い背景とともに、僕の心に迫ってきました。
なんでだろう。凄くこわくなったけど、逃げられない。
周りには、沢山の人がいました。
かつての街、東京のように。
僕は、今日、黒いコート、黒いズボン、黒い靴。まるで夜に溶け込んでいるかのような感じだったからでしょうか。みんな、僕など見ていないし、存在を認識していません。
当たり前です。僕はこの街でずっと一人なのですから。
だれも僕のことなんて、知りもしない。街に出ても、ずっと一人。花見をしてもずっと一人。家に帰っても一人。
それは、東京でも同じだったかもしれない。
そして、海外旅行でも一人だった。
でも、さみしくはなかった。
それは、そこに一人でいることが、苦痛ではなかったからだ。
「お前が見てきたものより、美しいものがここにあるんだぞ逃げるな」
と桜が言っているような気がしたのです。
こんなさびれた街より、もっと良いところが沢山ある。世界はひろい。それを知ってしまった。
しかし、全てを失ってしまった。
その結果、一人で夜桜を見に行って、呆然とした。
僕はいま、罰を受けているのだと思います。
ひたすら享楽的な人生だったことを責められた。
でも、僕は後悔していない。
後悔しているといえば、この街で暮らしている今の時間すべて。
だから、絶対抜け出す。
抜け出します。
みなさんありがとう。
これからもよろしくおねがいいたします。
まえむき