さわやかトラウマ一人旅日記

音楽が好きな30代男がぼっちを極めるため、世界や国内をヤケクソ気味に一人旅をしたその記録です!

一番の贅沢をした、一泊だけの一人旅の思い出「リッツ・カールトン大阪に泊まった話」第1話「あいりん地区」

みなさんこんにちは。

更新していなくてごめんなさい!

やはりまだ旅に行けそうない、でも観光地に住んでいるという状況です><

 

最近哀れなので、過去最高の贅沢をした体験を披露して、自分を慰めたいので更新します。

そう、自慢。自慢です。

それもかなり前のこと。基本的に最後に海外旅行にいったのはミャンマーなので、もうかなり前です。

それよりも前のことです。

 1、埼玉からの脱出

僕は、あるラッキーなことがありました。それは、一般的に見ればそれほど大したものではないだったものかもしれません。しかし、それまでの生活レベルからすると、信じられないような「お金」が入ってきたのです。

どれくらいの額かは忘れましたが、それほど大したお金ではありません。しかしそれまでの貧困生活から抜け出せる、具体的にいえば「埼玉から都内に引っ越せた」レベルのもの、でした。長く長く埼玉から都内まで、東武東上線で通勤した辛い日々を、終わらせることができたのも、そのお金のおかげだったのです。

 

そして、引っ越しをして、テレビ、ベッド、電子レンジ、冷蔵庫などを買い揃えて、西早稲田のマンションの1Kの部屋、キレイな部屋、でもそんなに高くない部屋を契約して全部終わっても、まだまだお金が余っていました。それも今考えるとそんなに多くありません。スケールが小さいです。

2、そうだ贅沢をしよう

そして「そうだ、贅沢をしよう」と思ってしまったのです。東京に引越しというだけでも、十分な贅沢といえたのに。

さすがに自制心はあったので「1泊だけ。1泊だけで、泊まってみたいホテルに泊まろう。あそこに泊まってみよう。今までにしたことがないことをしてみよう」と思ったのです。

そして、それは実行されました。

楽天トラベルか、どこかは忘れましたが、大阪。大阪のあるホテルの予約をしてしまいました。大阪は好きで、何度か行っていましたが、一人で行くのは初めてだったかもしれません。

泊まりたいホテル、今まで泊まるなんて考えられなかったホテル。そこは

リッツ・カールトン大阪」です。

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正直「ホテル・マニア」の自分がここから始まってしまって、それからほんの少しの浪費を覚えてしまった、そして海外旅行にもいって、バンコクなどでいいホテルに泊まることもしってしまった、「間違いの始まり」がここでした。

当時、リッツ・カールトンは大阪だけでした。なぜそこまでここに泊まりたかったのか。会社の社長がリッツカールトンについての本を読んでそれが面白かったという話を聴いたのがきっかけだったと思いますが、やはり決めては「贅沢したい」という気持ちだったからかもしれません。

 

そしてリッツ・カールトンには「クラブルーム」というカテゴリがあり、そこを予約すれば「クラブルーム」に入れて、特別なサービスがもろもろ受けることができる、ということも知りませんでした。知りませんでしたが、普通の部屋との差額は、もちろんありましたが、クラブルームを予約してしまいました。といっても、スイートとかではなく、ふつうのスーペリアルームでした。

ちなみに一人なので、やはり2人分の料金を払った覚えがあります。

海外では部屋単位での予約なので、1人で料金が増えるということはなかった気がします。ツアーだと別ですが。どうだったかな?バンコクの高いホテルは違ったかも。忘れてしまった。東京は一人で「シングルルーム」以外は高くなった、そしてシングルルームが無いところもあります。

 

しかし、どうせなら、知らなかったことを知って、そして体験したい。

そしてホテルにはプールがあり、外にジャグジーがある、ということも知ってしまいました。当時、ジムにかよっていた記憶があるので、水着はありました。ゴーグルもありました。よし、プールもいっちゃおう。ジムもあったかとは思いますが、行きませんでした。靴が荷物になるかなと思って。

この時も安っぽいカートで行きました。今考えるとその安っぽい、っていうか安いカートで色んなところに行きました。台湾、韓国、バンコク、そしてミャンマー、イタリアそして都内の身分不相応なホテルも、それ一つ、機内持ち込みできるサイズだったので、それで済ませてました。今考えると、ちょっと恥ずかしいです。そんなホテルに泊まるお金があればもう少しいい物を買えばよかったと。

 

「大阪の旅」ですが目的はホテルだけではありませんでした。

一つは、大阪に在住している友達に会うこと。

もうひとつは、ジャケットを買うこと。

もうひとつは・・大阪にしかない場所、それは「あいりん地区と飛田新地」を見ることでした。

 

3、西成区あいりん地区

大阪への旅は、以前バンドで友達と訪れた時です。この後にその友達が大阪で結婚式を

上げたのですが、バンドで行ったときも、大阪の結婚式の時も、車で行きました。

この時はもちろん、新幹線で行きました。「新幹線で大阪に行く」なんて、凄く贅沢なことだったから、勇気がいりました。そして朝早くなので、席も空いてるかなと思い、予約などはせず指定席を取って、新幹線に乗り込みました。「せっかくだから」と思い、新大久保から新宿まで、タクシーで行った覚えがあります。その先山手線にのるのですから、あんまり意味がなかったと思います。

新幹線の中で「あいりん地区」を調べながら、いや、ずっとあいりん地区には興味があって調べていて、まだ行ったことないのに、なんとなく土地勘はありました。地図を見たり、ところどころのポイント、西成警察署、三角公園、そして職業安定所。「どこどこがやばい」とかそんな情報ばかりです。僕が行っていいのだろうか。なるべく貧しい格好をしていこうと思っていたのですが、この後にいくところを考えて、「割りと普通の服」を選んで着ていったような気がします。

 

大阪に降り立ちました。梅田駅はやはり迷路だった記憶があります。

そして電車にのって、「なんば」に向かいました。

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もっと写真があるのですが、普通の大阪の風景なので、これだけにします。

一冊千円の「宇宙人の本買うて」は買いませんでした。写真を見て、「こんなのもあったな」と思い出したのですが、やはり有名な方のようでした

日本橋:宇宙人の本買うて - 大阪民国大図鑑

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そして「西成暴動」で破壊された阪堺電車南霞町駅です。今は「新今宮駅」に改称されたようです。ここの後にトンネルを通ったのですが、やはり悪臭がしました。「やはり」というのはここの情報をネットで調べまくったからです。本なども読みました。本といっても、「別冊宝島」の貧困特集みたいなものでした。興味があったのです。

なぜ当時、興味があった、今となってはよくわかりません。 

 

西成の街についても沢山しらべて「やばいところがある」「やばい関係の人がたくさんいる」「どこそこで立ち止まったらやばい」みたいな。またはランドマークとして、西成警察署、三角公園などがあるとのことでした。「スーパー玉出」が見たかったのですが、さがす余裕がありませんでした。やはりドキドキします。その時は新大久保に住んでいたので、治安は良くないところでしたが、長野、埼玉上がりなので都会はまだ緊張していたのです。

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はじめてのあいりん地区、そして商店街。平日ということもあり、ひっそりとしている印象でした。街角で寝ている人もいなくて、静かな街だという印象でした。

「なんでえこんなとこ、ほっつきあるいて」みたいな事を通りすがりの人に言われたことを思い出しました。この日は「なるべく普通の格好」をしたつもりだったのに、やはり部外者に思われたようです。仕方ないです。

別にそれ以外にも、特にいやな思いをした覚えはありませんでした。時間帯のせいだと思います。

 

そして、「あいりん労働公共職業安定所」に行きました。ここも有名なスポットです。

いわゆる「ハローワーク」の機能だけではなく、「日雇い労働」をしたい人と、雇う業者の人の集まる場所でもあります。この日も行列が出来ていました。

さすがにその元に行く勇気がなく、道路から写真を撮っただけでした。

この時は「ハローワーク」には川越のくそみたいな遠いところにあるものに、一度行っただけでした。新宿に引っ越して「職安通り」というのがあって、そこにそんな感じの建物があったので「新宿はあそこなんだな」と思っていたのですが、実際は新宿駅前のエルタワーでした。職安通りの「ハローワーク」は外国人向け、または教育の場所のようです。そういうのがわかったということは、この後の人生で利用したということです。しかしハローワークでは仕事を見つけることができませんでした。が、お金はもらえました><なので通っていたのです。

すごい落ちぶれぶりですが、落ちぶれていく自分を自覚すると、いえの周りにいる「ホームレス」の人が他人とは思えなくなってきたのです。空き缶をひたすら集めて、カゴに山盛りにして、滑車に入れて歩く、公園にいる人達。新大久保駅前で「ビッグイシュー」を大きな声を出して売る人。彼らに何かをしてあげることは僕はできませんでした。それが本当にいいことなのか、わからなかったから。

 

あ、すみません!!話がそれました><

この後はこれまた有名な「飛田新地」に行きました。簡単にいうと、「料理店」がたくさんあるところです。しかし提供されるのは「料理」ではありません。その料理店がたくさんある通りを歩きました。ほんとうにドキドキします。ただし平日の昼間だったので、閑散としていましたが、営業中の「料理店」もありました。

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(※参考写真です こんな感じでした)

 

「おにいちゃん!どうぞ!見てって!可愛い子いるよ」

とおばちゃんが声をかけてきます。

ふと見ると、大きく開いた窓的なところに、ピンクのどきつい照明に照らされた女の人が座っています。和服を着ていました。

僕は無言で去りました。ただの見物のつもりでしたし、満足したので「次に行こう」と思いました。

 

この後からささやかな贅沢の話が始まります。

また長くなってしまったので分けますね。

贅沢自慢なのに、西成に話になったどうもすみません><