【番外編:ドイツ1】初めての海外はドイツ!ワールドカップ!しかも、タダ!
このブログは「さわやかトラウマ一人旅」だけど、この初海外は2人だった。
だから書かなかったけど、やっぱり「初めての海外」は自分に取って大きかった。
ので、書きます!
一応「番外編」と付けておきます。一人旅ではないので。
夢が叶う
小さな頃は、海外に行くことを夢見ていた。
「なるほど・ザ・ワールド」が好きだった。そして世界に興味を持った。家には地球儀があって、いつもグルグル回して見ていた。
まだ見ぬ国、大陸、地形、首都名、主要都市、それをずっとずっと眺めていた。
母はそんな僕を異常だと思ったのか、児童館に行くように勧めたのを覚えてる。
もちろん馴染めなくてすぐ退所したと思う。
その後も海外に行くことはずっとなかった。家族の旅行もなかった。
一方、姉はスノーボードの合宿でニュージランドに行っていいなあと思っていた。3ヶ月の合宿を終えて帰ってきた姉は「ねえ、ニュージーって、オーストラリアの下にあるんだね!アメリカの隣だと思ってた!帰りの飛行機で初めて知ったの」」と言ってくる。ニュージーランドなんてホントーに羨ましい。
僕が本気でそう思ってるとは、姉は気付かなかったと思う。
そして悲しみの20代。前にも書いたけど(イタリア編のラスト)、生きるのがやっと、という暗黒のロスジェネライフ。しかし20代終わりのころに転職した会社でなんとか首の皮一枚が繋がった。
それは突然
ある日、会社のチャットでURLが送られてきた。同僚の仲良しの女の子から。「これー見てすごくない?」
○○(サービス名)に登録して、ドイツ・ワールドカップ日本対ブラジル戦を観戦しよう!ドイツ観戦ツアーにご招待!
みたいな内容だった。
「へー凄いね」と思った。随分景気が良いなと思った。
「すぐ応募できるみたいだし、応募しようかな」
「サッカー好きなの?」
「サッカーは興味ないの」
「僕もだよ。当たったら行く?」
「当たらないでしょw」
「そうだね」
「とりあえず応募しよう」
僕も応募した。
そしてある日、家のポストに不在配達票が入っていた。見覚えはあるけど、特に付き合いのない会社だった。なんだろう。そしてすぐに「まさか」と思った。
再配達は明日になる。でも、ありえない。そして翌日
「あなたをドイツワールドカップに招待します」という内容だった。
旅行代理店の電話番号が書いてあったので電話した。そして参加の意思を伝えた。
もろもろまた郵便物が来るとのこと。
当選したのは1組2名。僕は行くとして…もう1人どうしよう。3泊5日。平日も挟む。
しかし、打ってつけの人物がいたのを思い出した。
それはバンド時代からの仲良しのS君。かれは大学生だしヒマそう。そしてかなりサッカーが好きだった。早速電話をする。「ねードイツのワールドカップ行かない?」「はあ?」
それから始まって、なんとか説明をした。「行く?」「行く行く行く」とノリノリ。一応気が狂ったと思われないように、本人にあって、郵便物を渡して見てもらう。
「ほんとに行けるんだ」と興奮していた。羨ましい。僕はサッカーに興味無い。でもドイツには興味津津だった。
その後、パスポートを取得した。初めてのパスポート。僕の本籍は長野だと思ってたけど実は名古屋市港区だった。その他ローマ字表記が間違っていた、苗字の漢字も正確にいうと違っていたことを知った。
なんとかかんとかパスポートも取得した。そして燃油代も振り込んだ。これは別途負担らしい。ただし他の請求は一切なし。タダ!タダ!
「タダより高いものはない」というから、あんまり浮かれていてもダメだ。
出発
「初海外」だったけど、実は「初飛行機」だった。何もかもが初。最後にならないように。タダじゃなくてもいいから!
出国審査など、はっきりってよくわからなかった。初めての空港。気がつくと席についていた。S君は何度も海外に行ってるらしく「余裕なんで」みたいな感じだった。S君は本当に仲がよかったけど、謎な部分が多い人だった。
初めての機内食もやっつけて、僕は外を眺めていた。延々と続く森。たぶんロシアだと思う。日本とは違う風景。これが「世界」なんだ。
そしてアムステルダムの空港に到着した。
2へ続く