おじさんぼっちでローマの休日~イスタンブール編3 ブルー・モスクとトプカプ宮殿
さっそくトラブル
旅にトラブルはつきものなんて言うけど、実際に合うと嫌な気持ちになって、もうこんな気持ちになるんだったら来なきゃよかったってその場では思うけど、すぐ忘れて気づくといい思い出になっている。でも人に迷惑はかけちゃダメですよね。
タクシム広場からホテルに帰る際に、ケーブルカーに乗った時にふと携帯を見るとメールが来ていた。明日からローマでお世話になるアパートの業者だった。
「あなたの予約は明日からだが、空港からの送迎は今日の予定となっていた。その為、空港にドライバーがいる。なるべく早く電話をくれ」という内容だった。
えっ?と思い早速バウチャーを確認したところ、アパートの予約は2日からだが、別のフォームで予約した送迎は1日となっていた。ミスった・・・
早速電話して拙い赤ちゃん以下英語で「私の名前はさわやかまえむきだ! メールをもらった 私はミスをした アイムソーリー」とまくし立てた。「ノープロブレム 明日あなたは空港に来るか?」と聞いてきたので「イエス」と答えた。
時刻は23時をすぎていた。空港到着予定時刻は19時だから悪いことをした。申し訳無い。明日謝ろう。
しかし、どうなの?アパートの予約が2日からなのに送迎は1日からでどこに送迎しようと思ったのか?送迎は下請け業者だとしても発注の段階で気づいてこちらに確認を求めるとかしないのか?日本だったら確実にするんだけど。
まあミスしたほうが悪いのは確実なので>< 仕方ないのだけれども、少しモヤモヤが晴れなかった。
とりあえず面倒くさいことは明日だと思い、さっさと寝ることにした。
ブルー・モスク(スルタンアフメット・モスク)
ということで次の日は午前中からびっしり観光の予定。14時くらいには空港に行かなくてはいけない。
起きたらすっかりイタリアの空港の送迎の事は忘れていた。
旅行は短い。ウジウジ考えていても仕方がない。自分にとって都合の悪いことはさっさと忘れる。普段なかなか出来ないことが出来てしまう。何これ?旅行脳?
なんて思いながら美味しい朝食を食べていた。ホテルは値段はまあまあそこそこなので、朝食もなかなか。チキンのカレーの粉まぶしたみたいな奴が美味しくて「やっぱりアジアだ!」と考えてみたりする。
さっさとチェックアウト&荷物を預けて歩いて今日観光する3つの施設のある辺りへ歩いていった。
旧市街の古い街並みを走り抜けるトラム。トラムはかっこいいのだが、ちょっと合わない気もする。夜にはその点に気づかなかった。でもこれはこれでかっこいい気もする。
ホテルから歩いて5分でブルー・モスクとアヤ・ソフィアの間にある公園に着く。美しく整備された広い公園。保守にもお金をかけているのがわかる。
行く予定のブルー・モスク、アヤソフィア、トプカプ宮殿いずれも9時からということでしばらく暇になった。うろうろしてると早速変な男が寄ってくる。この辺りは観光客を狙った怪しい奴らが多いらしい。
Turkeyと書いてある表紙の大きな本を手に取るように進めてくる男。「ノー」とかあしらうが「フリーだよ」と言って強引に持たせる。大きいに荷物になるからいらないと返そうとしたら早速英語で「私は日本のお金に興味がある 見せてくれないか」と来た。受け取った自分が恥ずかしくなった。さっさと去る。
韓国人の集団のツアーの人たちが何組もいて、朝早くからガイドさんの言うことを真剣に聞いていた。どこの国の人でも大人だけのガイドツアーでそれほど不真面目な人はいないのだけれども、イタリアにも同じような集団がいて、やはりみんな真剣だった。
よくわからない物売りが集団ツアーの韓国人たちに「オッパ ガンナム スタイル」と叫んでいたが、ツアーの人たちは全く反応してなかった。案外クールなんだなと思った。
ブルーモスクは、普通に今も使われているイスラム教の宗教施設であり、お祈りのためのところなので、博物館的なものは無く早く見られるだろうと思ってここに行った。入場料は無料。靴を脱いでビニール袋に入れて入場する。ラフな格好はもちろん駄目だが、女性が顔や頭を隠すような指示は無かったと思う。
高い高い天井のドームと独特の模様は、観光客のざわめきをかき消すかのような威厳にあふれていた。
思ったよりシンプルで無駄の無いストイックな雰囲気で、ここが改めて宗教の施設だということを感じさせてくれる。
壮大というより荘厳な雰囲気に圧倒された。できれば祈りの時間に見たいと思ったけど、祈りの邪魔もしたくないとも思った。ここは観光施設だけではないのだ。
トプカプ宮殿
ブルー・モスクを出た後に、対面にあるアヤソフィアに行こうかなと思ったら物凄い行列!とりあえず5分ほど歩いたところにある「トプカプ宮殿」に行くことにする。
その名の通り、オスマン帝国自体に実際に使われていた宮殿が公開され、博物館となっているらしい。
こちらはそれほど混んでおらず、チケットも、オーディオガイド(日本語あり!さすが親日国)もすぐに借りることができた。
ちなみにオーディオガイドを借りるには料金の他にパスポートが必要。パスポート以外のIDでイケるのか等は不明。
宮殿、といっても豪華絢爛なそれではなくて、小さな建物を庭を中心に増改築していったという感じ。スルタン達が放牧民だったいうのもあるんじゃないかと思ってみたりする。
まずは博物館でオスマン帝国の繁栄の象徴である金銀財宝をこれでもかと見せられる。(撮影禁止)
次から次へとキンキラキンの物凄い宝石、80カラットのダイアモンド、巨大エメラルド、有名な「トプカプの短剣」、歴代のスルターン王の衣装、預言者ムハマンドに関する言い伝えのあるもの。
「オスマン帝国 禁断の財宝」なんて日本で開催したら、ものすごく人が入るんじゃないかなとかつまらないことを考えながら、オーディオガイドを聴いて(ここで勉強したことは綺麗さっぱり忘れてしまった><けど)堪能した。
よく1人でコソコソ博物館や古代○○展的なものが大好きでよく行くので、こういうところは本当に楽しい。
宝物ゾーンを抜けると、見晴らしの良いところに出た。ここは旧市街のある地域の一番北。海の向こうには「アジア地域」が見えて、新市街も見える。ここは先端で防衛的にも一番良いところらしい。
とても見晴らしが良い、そして天気が良い。天気がよくて見晴らしが良い。
このような全能感を味わうため、ここに宮殿が建てられたのだろう。一時期は世界最強と言われたオスマン帝国について思いを馳せる。
スルタン王もこの景色を眺めたんだろうか。
イスラム圏特有の美しい青いタイル
増改築が繰り返された「ハレム」にも入ってみた。
200近くの小部屋があるらしく、公開されているのは30程度らしい。
ここも一部に博物館もあって、「モーゼの十戒」の波割イベントwで使われたという杖が表示されていた。悪いけどにわかに信じがたい、とか言っちゃだめなんだろうけど、せっかくトルコにきたんだ!きっと本物なんだ!と無垢な感じで信じることにした。
時計を見ると結構時間が迫ってきていたので、あまりゆっくりせずに駆け足でまわった。
本日のMVP!大好きなメーカー、ドイツのゼンハイザーのオーディオガイド。
これが超優れもの。何も入力しなくても、自動的に目の前にあるもの対しての解説が流れだす。仕掛けとしては難しくないんだろうけど、こういうのは初めてだから感動した。さすがゼンハイザー!
感心しつつ坂を降りて、次はアヤ・ソフィアを見に行くことにした。
続く