さわやかトラウマ一人旅日記

音楽が好きな30代男がぼっちを極めるため、世界や国内をヤケクソ気味に一人旅をしたその記録です!

北海道逃避行2013 その6 朝市と函館市立北洋資料館

観光客を「朝市」

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観光地の「朝市」は素直に叙情を楽しむべきなのがマナーとはわかっている。しかし、待ち構えている地元の皆様の中に入っていくと、市場の人たちに品定めされ、獲物ととして捉えられたような、まるで網の中の魚にでもなったような気分になる。続いて交渉という競りに掛けられる。そして捉えられて捕まえられて糧にされる。やっぱり観光客が「朝市」で取引されている!なんて考えてみた。

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 というわけで、朝から海鮮丼は辛いな〜ということで殻付きウニとホタテを…。味は勿論おいしい。でも朝に食べる意味ってあんまり無いよな〜 夜でよくね????

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一番感激したのがメロン!北海道の観光地の至る所ではカットメロンが売られている…ということはこの時はよく知らなかったんだけど。でも滅多に食べられない!と思い早速夕張産らしいメロンをいただく。たぶんこれで300円くらいかな?もっと安かったかも。とにかく甘くてウマー!

同じ店で生メロンジュースも売っていた。ジューサーには「このメロンジュースは100%果汁です!!!」と物凄く勢いのある文字で張り紙がしてあったので、その勢いに負けてジュース200円も買って飲んでみた。

確かに濃厚かつ自然な甘みで超美味しかった!毎日飲みたいよ〜

 

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朝市を抜けて適当に歩いていると「函館市まちづくりセンター」の看板で「電動アシスト付き自転車レンタルあり」とのこと。いいじゃん!と思いさっそく貸出を希望する。一日1500円だって!めちゃくちゃ安い♪

電動アシスト付き自転車に乗ったことが無いと係のお姉さんに伝えると、親切に乗り方を教えてくれた。MAPもくれて本当に親切!日本って最高〜♪

この日は天気もよくこの近くにある函館の元町エリアを元気にサイクリングした。ここはまたゆっくり明日に散策する。せっせと自転車を漕いで五稜郭エリアへ…。

 

函館市北洋資料館

事前にリサーチして、面白そう!行ってみたい!と思って来てみたのが五稜郭のすぐ近くにある函館市北洋資料館。建物は音楽ホールと兼ねているらしく、入り口には高嶋ちさ子のコンサートのポスターがあって、「てめー呑気に旅行なんかしてんじゃねーよ!このプー野郎!アタシは必死で働いてんの!」と罵倒される妄想などをしてみる。

ここは函館市北洋資料館は、函館の礎である漁業に関する資料と、北洋全体の漁業についての貴重な資料を集めた場所である。

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入場料200円を払いつつ中に入ると、いきなり大きなホッキョクグマの剥製が!

とても立派で優しい目‥。

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こちらも剥製!大きなトド!歯とかリアルで面白いです。北洋資料館の中の方がひとつひとつ説明してくれてありがたい!というかたぶん客は僕一人でした。資料館の中の方と警備員の方が常にピッタリついて、色々説明や気を使ってくれました。

 北洋漁業の基本、ということでいわゆる近代以前の北洋民族毎の獲物、それに合わせた漁業の内容なども学ぶ事ができました。北洋の民族って謎が多いらしくて興味惹かれますよね。過酷、と簡単に言うには厳しすぎる環境の中で、長い歴史を生き抜いてきた彼ら。アイヌ民族はもちろん、アリューシャン列島に住む北方民族やイヌイットに思いを馳せます。

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貴重な資料!これは江戸時代初期の北海道の地図で、当時は測量などが無かったので、めちゃくちゃ(笑)左には謎の島(奥尻島では無いらしい)があったり、どこがどうなのかさっぱりわかりません!左上の大陸っぽいのは樺太らしいです。

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 これまた貴重なもの!択捉島でロシアとの境界線において実際に建てられていたもの。そこの様子を描いた浮世絵も。歴史を刻むものが残されているなんて本当に素晴らしいですね。

 

江戸時代以降から現代までの北洋漁業を学ぶコーナーでは、実際の北洋漁業の船を体験できるコーナーがあります。この中に入ると荒れ狂う海にいるかのように揺れます。

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 前へ後ろへ結構揺れてます。この中で何ヶ月も仕事して過ごすなんて過酷だなあと実感。

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いわゆる「蟹工船」の戦後のもの。小林多喜二のプロレタリア文学な頃は本当に厳しく辛い労働環境で生命を軽視していたと捉えられても仕方が無いものだったらしいが、さすがに戦後は待遇を含めていろいろ改善したとのこと。よかったです。

その他、捕鯨コーナーもあり、捕鯨の仕方や実際に使うもの、あとは昭和初期の頃の実際の捕鯨を模様を残した貴重なフィルムを観たりしました。

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最後の締めはパネルで色々な写真とアナウンスが流れて…。北洋漁業の今後の課題や未来についての内容です。ウーン勉強になりました!

朝市に来てウヘラウヘラ食べてるだけじゃなくて、その物が何処から来ているか‥どのような歴史を経て今日に至ったのか。知ることができてよかったです。

ああ、僕ってなんて知的なんだ・・・!!!

うわ、本性出しちゃった><

というわけで、この後は一旦五稜郭を後にして、温泉街をなんとなくウロウロしたり、美味しい蕎麦を食べたりして、また五稜郭に戻った 

続く。