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さわやかトラウマ一人旅日記

音楽が好きな30代男がぼっちを極めるため、世界や国内をヤケクソ気味に一人旅をしたその記録です!

おじさんぼっちでローマの休日6 バチカン美術館でトリップ

前のミャンマーの時もそうだったが、旅になると夜22時すぎには眠くなって、朝、陽が開けるころに目覚めるという健康的な生活リズムに変わってしまう。ずっと旅行してたら長生きしそうな気もする。

今日の予定は 10時半にバチカン美術館を予約、17時半からオペラ座でバレエ鑑賞。その間をローマをうろうろしようという計画。地図を見る限り、ここからバチカン市国まで歩いてもいけそうだし、中心部の「ナヴォーナ広場」や「スペイン階段」まで歩いてもいけそう。10時半まで時間はあるし、ゆっくりローマの街を歩くことにした。

 

魅惑のローマ 

ローマの気候としては、東京とほぼ同じらしく、平均気温や春夏秋冬もほとんど同じらしい。ということでお正月の頃の東京といったらかなり寒くてローマも寒いのかなと思っていた。

しかし、今年の南ヨーロッパは暖冬らしく、事前にローマの天気予報を見ると最高気温14度とかで随分あたたかそう。この日も朝はひんやりとしているが寒さに震えるという感じではない。陽射しもあって、昼間は少し暑いとまで感じたほどで、アメリカ人と思しき観光客は半袖のシャツで歩いているくらいだった。

 

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出かける前に近所のBAR(バール:コーヒーが飲めて、パンとかも売っていて、他小物なども売っている)で買ったパニーノ。生ハムとチーズがたっぷりでうまい!

 

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トラステヴェレとは「テヴェレ川を超えたところ」という意味で、この河はテヴェレ川。橋の上から撮影。この雰囲気!最高!美しい!河は綺麗じゃないけど…これぞローマという雰囲気で朝から興奮する。

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とりあえず「パンテオン」を目指すことして歩く。「二人とまどい〜♪ さまよいながら〜♪鐘の音と〜♪静寂だけが〜♪」と初期MALICE MIZERの地味曲「魅惑のローマ」を口ずさみながら歩いていた。

まだ珍しいので、こういう↑いかにもな街並みを見ただけでうれしくなる。

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道が狭くてわかりづらいけど、すぐについた。まだ朝早くて人が少ない。観光シーズンではないとはいえ、イスタンブールは凄い観光客の数だった。ローマはどうなんだろうか。

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パンテオンの中。人が少なくて神聖な雰囲気が味わえた。

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パンテオンの前の広場の噴水。まあなんて素晴らしい!とこの時は感動したが、ローマはこの程度の噴水はうじゃうじゃある。なんて街だ。ヨーロッパでは普通なのか。東京もあればいいのに。高島屋とかにありそうだけどw

観光案内所が開くのを待って、「ローマパス」を買った。30ユーロで3日間バス地下鉄乗り放題で、美術館や博物館が無料になり、有名なコロッセオは無料で入れるというもの。絶対お得!ということで買ってみた。

歩いていたら案外時間が無くなってきて、バチカン市国へ向かうことにした。

 

バチカン市国入国

小さい頃から色んな意味で興味の対象だった、世界で一番小さい国「バチカン市国」に入国!する。

参考:世界飛び地領土研究会(神的面白さのHP)のバチカン市国関連の記事

といっても別に歩いていたらいつの間にか入ってるのだが。

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帰ってきてローマに行った人の話しを聞いたらちゃんと境界線が書いてあるところもあるらしい。えー気づかなかった。別にローマ市内と何も変わらないし、第一変わる筈もない。でもここは違う国。今回はトルコ、イタリア、バチカン市国の3国を跨る旅なのだ!といっても何も間違いが無いのだ。フフフ。

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サン・ピエトロ大聖堂の入場を待つ列が渦を巻くようにできていた。オフシーズンにこれだったら、春やら夏やらはどうなってしまうのか。恐ろしい。本当はサン・ピエトロ大聖堂の後にバチカン美術館に行く予定だったのだが、時間が迫っていたので、サン・ピエトロ大聖堂は後にして、バチカン美術館に向かった。

 

どこにでもいる、どこでも同じ物を売っている移民の物売り

バチカン美術館は予約もできて、インターネットからクレジットカードで支払いをして、当日はメールで送られてくるバウチャーを提示するとすぐ入ることができる。オフシーズンだから必要ないかと思ったが、やっぱり凄い人だった。

人が集まると、その人達で商売しようとする人達が集まってくる。おそらく移民か、不法入国かもしれないが、アジア系の・・・おそらくパキスタンとかその辺りの男達と、アフリカ大陸から渡ってきたと思われる黒人の人たちの2パターン。

アジア系の男達は、地面に向かって投げると「プー」という音と共にベチャッと広がる蛍光色のおもちゃ、または夜は発光して空に飛ばして戻ってくる竹とんぼみたいなおもちゃを売っていた。

バチカンに限らず、似たような人たちが同じ物を、ローマの至る所、フィレンツェヴェネツィアでも売っていた。僕が行った「○○広場」と名前が付くところ全てで売っていた。

誰がそんなものを欲しがるのかと思うのだが、子供狙いだろうか。かなり強引に売っているところも見た。

人の商売に口を出すのはアレだが、同じものを売ってもたちまち頭打ちだろう。他ではどこにも売っていないもの、その場所ならではのものを売ったほうがいいと思うのだろうが、おそらく彼らは一つの組織で、何らかの命令でなんとなく売っているだけなんだろう。

黒人の人達はニセのブランドバックを売っていた。これまた誰が買うのかな?と思いきや白人女性はたまに食いついていた。

彼らは常に集団でいて、身体もとても大きい。日本の町中にいる黒人の方たちはアメリカから来た人たちなのか?と思う。かなり違う気がする。

まあ彼らに迷惑を掛けられたわけではないし、目についた、ということでここに記した。

 

メシアン聴きながらバチカン美術館でTRIP

そんなこんなでバチカン美術館に入った。ここで忘れ物に気づいた。パスポートだ。

オーディオガイドが借りられない…。残念。

美術館はとても広いけど、人が沢山いて川のように人が流れている。粛々と流れに添って鑑賞した。

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知らなかったのだが、館内は一部(ミケランジェロの最後の審判とか)以外撮影が自由だった。日本の美術館とは違うんだね。でも正直あまりバチバチ撮る気にもならない。のっそりのっそり歩いてゆっくり鑑賞する。

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どこを取っても美しい。実は美術にはそれほど強くなく、ましてやここにあるようなキリスト教色の濃いものがそれほどピンとこないのだが、素晴らしいものだとというのはもちろんわかる。次から次へと美の洪水だ!

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美しいのだけれど喧騒が気になる。ということで、オーディオガイドも無いし、iPodで音楽を聴きながら歩くことにした。とりあえずバッハの管弦楽組曲なんかを聴いてみた。

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素晴らしい回廊。これが延々と続き現実感に乏しくなる。現実感に乏しいのは好きである。そう私は貴族だから。

 

いえ、私は貴族ではない…私は…ローマ法王…とか思ったけどさすがに畏れ多いのでそう思うのは止めた。

「システィーナ礼拝堂」は見どころのひとつ。段々空気が変わってくる。

キリスト教美術って、信仰心が行き過ぎるのか、進化の過程なのか、ヒマだったのか、なんか時折、本当に信仰しているの?というか頭大丈夫?みたいなのが正直あると思う。勉強不足で恥ずかしいけど、やりすぎ!と思えるようなのを突っ込むのも魅力の一つだと思っている

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これまた有名な「ラフェエロの間」

破壊的なまでに美しい。

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BGMがバッハでは物足りなくなってきた!

僕は思い立った。

このやりすぎて意味がわからない程に美しい、泥沼のような…まるで地獄と天国の差がつかない程の信仰心の深さ!メシアンだ!

さっそくiPodメシアントゥーランガリラ交響曲」に変えた。

  

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右から左からこの世を超越したメロディと、天国へと鼓舞するような銅鑼が鳴り響き、非現実感を増幅させるオンド・マルトノの音色。おお、これだ!

メシアンはこういう世界を表現したかったのではないか!視覚の芸術と聴覚の芸術が一体となった気がする。やっぱりメシアン様って頭おかしくて最高!(注:メシアンは普通に素晴らしい音楽家ですので念のため)

 

自分の中には無い世界に触れた結果、疲れきってしまった。

この後、サン・ピエトロ大聖堂に行ってみたがやはり凄い行列。アパートから遠くないし、また今度来ようと思った。しかし結局来なかった。いつかまた行こう。

歩いてトレビの泉やナヴォーナ広場に行ってみることにした。

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バチカン近くにある「最高裁判所」らしい。神を裁くの?って感じの迫力。中も見てみたい。

 

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ナヴォーナ広場。ローマにいる人達が全員ここに集まって来ているのかというくらいの人混み。結局何があるかよくわからない広場だった。胸焼けしてしまいすぐに去った。

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トレヴィの泉。物凄い人!人人人!人の噴水!まあ僕もその一員なのは違いない。所詮自分もアジアから来た観光客ジャポネーゼなのだ。奢ってはいけない。

トレヴィの泉といえば僕の中ではレスピーギ作曲の交響詩「ローマの噴水」の3楽章「真昼のトレヴィの泉」である。

実際に目の前に「真昼のトレヴィの泉」があると思うと感慨深い。ちょっと遅くなって、影になっている部分があるけど…頭の中で金管の派手なフレーズと弦の細かいフレージが流れだす。

ちなみに2楽章の「朝のトリトンの噴水」も近くにあって見に行ったんだけど、工事中?でビニールで囲ってあった。哀しい・・・。

 

この後テキトーなカフェに入ってカルボナーラを食べたりしていると、オペラ座の開演時間にそれほど時間が無いと気づいた。ヤバイ!実はチケットはアパートに置いてきたし、ちゃんとした格好しなきゃマズイのかな?とシャツとネクタイに着替えてから行こうと思っていたのだ。

やばいやばい。

ここから歩いて帰っていたら、あっという間に開演の時間になってしまう。

アパートまで、バスとトラムで帰らなければいけない。でも、まだ乗ったこともない、システムも理解していない、どこで降りていいかもわからないのに、急いでそれらに乗ることが自分にできるのだろうか?

諦めてタクシーに乗った。手を上げてタクシーを止めて「トラステヴェーレ!あ〜この辺で!」と地図を指さしたらなんとなくわかってくれた。

10ユーロの出費は痛かったけど、時間と移動を買ったと思えば高くない。ちゃんと家の近くに着いた。しかしこの分だとオペラ座に行くのもタクシーだ。

トホホ・・・(続く)