さわやかトラウマ一人旅日記

音楽が好きな30代男がぼっちを極めるため、世界や国内をヤケクソ気味に一人旅をしたその記録です!

北海道逃避行2013 その13 小樽市総合博物館本館でにわか鉄ヲタごっこ

翌日。小樽のドーミーインをチェックアウトする。ここは美味しい朝食がウリらしいけど、部屋も満室で物凄く混雑しているらしく、なんか面倒くさくなってパスした。そしてケンタッキーで激辛チキンサンドを食べた。ケンタッキーはお客さんが僕一人だった。

小樽市の総合博物館というのが面白そうだったので、行ってみることにした。歩いて20分くらいかかるとのことだが、外に出たら気持ちの良い陽気なのでそのまま徒歩で向かう。本当に素晴らしい天気だ!海からの風が気持ちいい!

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このフェリーは舞鶴に行くらしい。今日の深夜に出港して明日くらいに着く。これに乗っちゃうのも有りかな?と思ったけど舞鶴って超暑そうなので止めておいた。

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さわやかな道を歩いていくと博物館に着いた。ここはもともと交通博物館で、廃線になった手宮線の「手宮駅」をそのまま利用したもの。銅像は北海道鉄道の父といわれるジョセフ・クロフォードさんらしい。

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入り口や入場券売り場もこんな感じで凝ってます!当時のそのままなのかな?違うか…。

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入場するとアナウンスが流れて「まもなくアイアン・ホース号の運転が始まります‥」という煽りが入ったので、よくわからないけどとりあえず行ってみることにした。アイアン・ホース号という蒸気機関車に乗車体験ができるらしい。楽しそう!ということで行ってみると休日ということでちびっこが山ほど乗っていたけど臆せず乗った。鉄ヲタだと思われているんだろうな〜

外に出ると大量の鉄道の車両が置いてあり、そのまま中に入ったりできるらしい。これは好きな人にはたまらないだろうな〜と思った。

アイアン・ホース号が出発すると、構内を少し走った後に止まって、そのまま降りるように促される。方向を転換するのだ。

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これは・・・面白い!上に乗って一回転して、車両と再連結する。

滅多に観られない貴重な物をが観られて嬉しい。連結が終わるとおおーと拍手が起こった。

そのまま短い行路を経て、再度車両と切り離して、今度は機関車本体を倉庫に収める。

f:id:maemuki:20130715115039j:plainこんな感じで短いけれどもお仕事を終えて倉庫に入る。近くで見ているときちんとメンテナンスされていて、凄い仕事だなと思う。楽しそう。

この倉庫がまた素晴らしく、当時の名残をそのまま残していて、公開されているところに入ってみて見物したが、美しくて雰囲気があって、イヤ〜素晴らしいです。

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このSLにも実際登れて、運転席を観察することができる。これはほんと、たまらないだろうな〜

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よくここまで残してあるなと感心しました。美しい〜!

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 こんな感じで細かい部品まで展示してあった。僕は素人だけどたまらない人にはたまらないんだろうなと想像しながら眺めた。

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その次、博物館の中を見学する。北海道で初めての鉄道である手宮線。これは北海道開拓の歴史の中でも大きなもので、建設にあたっての北海道ならではの苦労や、歩みなど色々勉強になりました。上は鉄道のポイントの切り替えについて実際に体験ができるマシーン。列車の流れを赤いピカピカで表現して、レバーを切り替えて、目的地まで列車を誘導しようというもの。何回かやってみたものの、要領が悪いので何回も転覆させてしまった・・・。

 

博物館を出て中心部までまた歩いて戻る。天気が良すぎて凄く暑くなってきた。それでも東京よりはマシで快適とも言える。

機嫌が良くなったのと、道を歩いている人もあまりいないので、ずっと歌を口ずさんでいた。

「まわるまわる非情な影〜♪置き忘れた首が〜♪」なぜか頭の中で流れだしたのは黒夢の「中絶」に入っている「浮遊悲」という曲だった。おじさんが一人口ずさむ曲にはふさわしくない気がするが、誰にも聴かれていないので問題ない!

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油断しているとこんな美しい建物が普通にある小樽!あなどれない街…。

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暑いので木陰でしばらく休んだ。この公園の周りにも古くて綺麗な建物が沢山。見学できるようにもなっていた。どれも美しい。

そのまま観光ゾーンへ言ってみるも、人、人、人、人の海でまるで休日の新大久保のようだった(おおげさ)

この後駅前の商店街で軽く昼食を取りつつ、今度はバスで札幌に向かった。

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札幌でお友達がTwitterで教えてくれたリトルジュースバーに行ってみた。いちごけずり、というのが美味しいらしい。古民家を利用したオシャレなお店。

名前の通りジュースが主力商品らしい。北海道のマンゴーを使った生ジュース980円がきになる!けど、いちごけずりにした。車で買いに来て、オーダーの品が出来たら店員さんが車に届ける形式もアリらしい。東京じゃ考えられない。

イートインもできるらしいけど、なんだか臆してしまったので、外で食べた。

ふわふわのクリームに凍ったいちごのとりあわせ。ふわふわのクリームはほんのり甘くて、いちごの風味を邪魔していなくて凄く自然な味がして美味しい!

ちょっと疲れ気味なのでこの日はホテルでゆっくり寝て終わりました。

 

北海道逃避行2013 その12 小樽オフ会

長万部から札幌に特急で移動して、その後は小樽に向かった。

このブログを読んでくれている小樽在住のintoshさんが「小樽の神社で祭りがあるから見に来ませんか」とお誘いを受けたのと、ちょうどのその日程辺りに小樽に以降と思っていたので、伺うことにした。

札幌小樽は思ったより近くて、電車もそれほど時間がかからずについた。intoshさんは初対面だけどTwitterでの交流とブログを読んでいてくれているということで、初めての気がしない。ちょいちょいV系の話をしつつw、祭りの前に小樽を案内してくださるということで、話しながら歩く。

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手宮線の廃線跡…。この時は「へーそうなんだ」くらいだったのだが、翌日より深く勉強することに。

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「北のウォール街」と呼ばれたこともある小樽。その中心地にある旧日本銀行小樽支店で、今は金融資料館となっている。とっても綺麗な建物!この他にも雰囲気のある建物や通りが多くて、函館も綺麗な建物が多かったけど小樽はそれ以上!まるで明治村みたい(名古屋ローカルですみません)中は割りと子供向けかな?お金に関する基本向けの情報が沢山ありました。正直intoshさんとのおしゃべりに夢中で…。

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こんなものも…。

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小樽のおなじみの運河の風景!この日は三連休の中日ということで観光客がたくさん。一年で一番人が多い日なのではないかと思われるほど。

 至るところに昔からの建物が綺麗に残っていて、この上の運河の風景はずっと続いているわけではなくてここだけって感じなんだけど。上の旧日本銀行と辺りとここだけかな?と思っていたら街の至るところにこのような場所があり、想像していたより多かったので、驚きました。美しい街です!

 

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北海道限定のいろはすのハスカップ味。うーん紫色!って感じの味でおいしいです。

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可否茶館という店に入りお茶しました。「可否茶館」って売れないオサレV系の2ndマキシ・シングルのBタイプの3曲めにありそうですよね。って思った。

席についてゆっくりintoshさんとV系話に花を咲かせましたw 普段実はあまりV系の話ができる人が周りにいなくて、いやー面白かったです!最近のバンド、昔のバンド、好きだったバンド、そして北海道のV系シーンの話など・・・。気がつくと店の営業時間を過ぎていた。といっても18時なんだけど。外にもまだ人がいっぱいいるのに営業的に勿体ないなと思ったけどこの日が異常に多い、とも考えられる。

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小樽の住吉神社の例大祭。3日間に渡って行われる祭りで、小樽では2番めに大きい夏のお祭り。前哨戦といった感じらしい。でも凄い人!さっきまでは観光客ばかりだったがここは地元の人しか来ていない感じ。子供がみんな楽しそう。小さい頃に自分も行った事を思い出す。自分の記憶が無いだけかもしれないけど、縁日の店の種類が昔より増えているような気がする。

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 マジックハウスって回転する系かしら…。初めて見る出店というかアトラクション。

懐かしい雰囲気を楽しんで、小樽駅へ昔intoshさんと別れる。お子様とも少し面会する。可愛いな〜 

intoshさんは「さわやかトラウマ日記」を長い事読んでくれていらしてくれて、今回お逢いするにいたりまた読み返して頂いたとのこと。長年読んでいるので自分の人生と照らしあわせてくれて、まるで人生の一部…などと恐縮な事仰ってくれる。こんな良い事もあるんだなと実感。もっと更新しなきゃ。。。><

北海道の限定飲料のおみやげをありがたくいただいて別れる。ありがとうございました!

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夜の小樽をしばらく散歩する。

今日の宿は小樽の駅真ん前にある「ドーミーイン」のカプセルルーム。連休中日ということで、高いホテルしか空いていなくて、ここもギリギリ取れたという感じ。ドーミーインは泊まったことあるけど、カプセルなんて珍しい。それにカプセルに泊まるなんて久しぶり。どんなもんかと思ったらさすがのドーミーインで温泉は綺麗で広くて、居心地は良かった。棺桶の中にいるみたい、死んでるみたいと思ってモーツァルトのレクイエムをiPodで聴きながら寝た。

 

北海道逃避行2013 その11 静寂の長万部と幻想的な洞爺湖

この日は3連休の中日で、どこもホテルが開いていないということと、距離のある札幌函館の間で何かしようということで、函館から1時間半程度の長万部に宿を取りました。長万部って温泉があるんですよね。ということで温泉が売りの素朴そうな旅館に1泊です。

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まんべくんってキャラクターいましたよね。駅にグッズも売ってました。たしかTwitterの公式アカウントを担当したのがDQNで調子乗って好き放題呟いてたらチヤホヤされて首になってましたよね。フォローはしていませんでしたが、ツイートは醜悪な内容ばかりで「調子に乗った田舎者」がまるで自分の姿を彷彿とさせて、同族嫌悪の醜い感情が沸き上がって、とにかく嫌いでした。

ある程度予想はしていたものの、長万部駅は一応市街ということにはなっているけれども、シャッター街…以前にシャッターがある建物もあんまり無いって感じですね。

「かにめし」が名物とのことですが、駅前にあるかにめし屋が開いている様子も無く、ひたすら静寂の世界でした。ちなみに一番人が集まっていたのはセブンイレブンでした><

しかし、この長万部ですがもうすぐ通る新幹線の駅ができるできないなんていう話があるんですよね。一体止まったところで何がと考えたんですけど、余計なお世話ですよね。すみません。

まだ明るいしこのまま旅館に行くのもねえということで、駅からすぐの砂浜に行ってみることにしました。

国道沿いの低い堤防の向こうに砂浜が…。特に何にも利用されている感じの無い砂浜が延々と続いてます。まあ、海沿いにお住まいの方には想像のできる光景かもしれませんが、海にあまり縁の無い人生の自分にはこの状況だけでちょっと感動しました。わざわざ出向く海は必ず何かがある海でしたからね。

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この前の海は「噴火湾」というらしいです。

何もない、誰もいない(後ろは車が走ってるけど)、圧倒的にぼっち!孤独に酔いつつ、しばらくボーっとしてました。

 

旅館へは駅から歩いて5分程のところにある長くてボロい歩道橋を渡って向かう。本当にここに新幹線が通るのだろうか。まあ、長野新幹線安中榛名駅(地元では”山ん中遥か”と言われている)みたいなところもあるし…。きっとこれからですね。

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歩道橋の上から。

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お世話になる「丸金旅館」さんの部屋。こういう旅館は本当に久しぶり。部屋は2つあって、この部屋と奥に寝る用の部屋がもう1つ。しかしそちらは部屋は積み重ねてきた歴史が現れていて(柔らかい表現)床が大地の方に傾いていました。試しに単3電池を置くとコロコロコロ〜と転がり壁に激突しました。ちょっとこの部屋で寝るのは辛いな〜 身体の血が片方に傾いて調子悪くなりそう。

 

その後お風呂を堪能しました。長万部温泉の源泉かけ流しらしくて、素晴らしお湯でした。どこか石油の匂いがするような独特な香りで、他のどこにも無いような入り心地。これをもっと売りにしたらいいのに。

 

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夕食は部屋食…ルームサービスはあるけど、こういうのは「旅館で部屋食」は何年振りなのかも忘れた!

料金が高いコースと安いコースがあって、自分は安いコースだけど、それでも食べきれない量だし、美味しかった。やっぱり海の幸は最高〜

床に敷いた布団で寝るのも久しぶり。なんだかんで疲れていたのかすぐ眠り翌日も早起き。長万部駅で札幌までの特急の座席指定券を買ったものの、席が満杯で昼すぎになってしまったため、早めに宿を出て隣の洞爺駅まで行き、電車の時間まで洞爺湖を見ることした。

 

洞爺湖

洞爺駅から洞爺湖まではバスで15分ほど。しかしバスが1時間に2本でなぜか各時の10分と20分。20分のが来たら次のは10分。その次は20分。変!しばらく近くの砂浜に行って時間を潰してバスに乗る。本当は昭和新山からのロープウェーに行きたかったけど無理そう。洞爺湖の遊覧船に乗る。

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鳥さんと一緒に…。

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洞爺湖はかなりの深さがあり、そして近くの火山のおかげ、そして周囲を山に囲まれているおかげで冬でも凍らないとのこと。中にいつくかの島があり、独特な眺めが楽しめます。

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雲の向こうに見えるのは「蝦夷富士」こと、羊蹄山!雲がイイ感じで演出してますね〜とっても美しい〜幻想的で思わずため息です。まるで水墨画のよう…。

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遊覧船は中の島へ近づきます。

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この辺りは水の透明度が凄い!昔は洞爺湖はどこもこのくらい透明度があったらしのですが、温泉街の生活排水などが原因で汚染されてしまったみたい。

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博物館?などがある一番大きな島に船を停泊して、一度降りて次の船まで遊ぶ事ができます。僕は時間が無いのでパス…。降りてみたかった。

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島から折り返した時に見えるのは昭和新山。あの変な形の低い山ですね。

小学校の時の化学の絵本で読んでから一度見てみたかった場所。いやーもっと近くで見たいなあ〜洞爺湖は計2時間もいなかったので、また来たい!

この後、無事に特急に乗って札幌へ。ラーメン食べて(美味しくなかったので割愛)そのまま次の小樽へ…。

 

続く

北海道逃避行2013 その10 さわやか函館観光

函館ロープウェー

函館といえば日本三大夜景?なんて言われてとても有名で「函館山ロープウェー」も夜になると物凄く混雑するらしいが、自分はあまり夜景というものに興味が無いので、夜はパスして昼に乗ってみることにした。

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それにしても今日は素晴らしい天気だ。函館山の頂上から見る景色も素晴らしい事になるだろう。やはり自分はラッキーだ。旅行は大体天気に恵まれる、と一瞬でも思った自分が恥ずかしい。昨日は雨に振られて散々だったのに。この自分にだけ都合の良い思考回路は時として役立つが、根本的に間違っている気がするのでなるべく改めよう。

 

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というわけでドーン

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真ん中にある人工の島が、ちょうどこれ書いてる今日に開催されたロックバンドGLAYのコンサート「緑の島」ですね。f:id:maemuki:20130713103753j:plain

いや〜美しいですね!こういう地形になっていたんですね函館。面白いです。

2つの湾に囲まれる半島だったんですね。確かにこの形だと夜景は綺麗だろうな〜

この日は違う方向を見ると、本州の下北半島も見えました。さすがに写真に収めるのは無理でしたが…。

本当に天気に恵まれて海の色と空の青が融け合って、それがパノラマで広がって…。絶景を堪能して下山しました。

 

ハリストス正教会

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シンプルながら、美しい教会です。中は撮影禁止です。テープで賛美歌が流れて、キリスト教のひと通りの物語が絵のパネルで表現されていました。

ちょうど正午だったので、鐘の音が聴けたのがよかったです。鳴り響く教会の鐘…そしてざわめく…賑やかなで明るい大学生達の声!逃げるように僕は出ました><

 

旧函館区公会堂

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この大正ロマンな雰囲気に合わせて、ドレス、メイクでコスプレできるコーナーがあって、この日も土曜日ということもあり、結構沢山の女性がコスチュームに身を包んでポーズを取って写真を撮ってましたね。ドレスはエレガントな大正ロマンというか、舞踊会のような綺麗なドレスでした。皆さん楽しそうでしたね。

様子を見た限りバンギャではなさそうでした。なぜならポージングも表情も甘い。特に表情。あくまで「観光でやってマース」みたいな照れがありましたね。バンギャ様は一瞬で世界に入り込みますからね。

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バルコニーからの美しい眺め。

建物は変わっても、空と海は昔から変わらない。この景色はずっと続いてきたんですね。

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2階の公会堂では地元の高校生達のバンド?がリハーサル中でした。バンドといっても、「合奏」に近い感じですね。見てたら曲が始まって、AKB48の「GIVE ME FIVE!!」でした。主に男の子が頑張って歌って、女の子は元気が無く裏声でか細く歌ってました。なんか西村知美の歌を思い出した。でもやっぱり若いっていいですね。この曲も初めてイイ曲だなって思った。

函館市旧イギリス領事館

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イギリス領事館が当時あった、ということはいかに函館が重要な港、都市であったかということの証明ですよね。今も勿論、やはり当時のイギリスですよ!凄い!ユースデンさんという身長が小さい事が特徴の領事の方がいて、地元の人も愛されたのこと。

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ここでは結婚式を開くこともできるらしく、この日もバタバタ準備中でしたね。薔薇が咲いた庭園も、いろいろ準備中!って感じであまりゆっくり見られませんでした。

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ただしティールーム「ヴィクトリアン・ローズ」は開いてました!

汗だくぼっちおじさんですが、自らの欲望を満たすため堂々と一人で紅茶を決めました。もちろんスコーンも。ジャムとクロテッド・クリームと一緒にいただきました。

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調度品や食器などもイギリスから取り寄せているとのこと。どれもステキですよね。

「フフフ・・・私は旧イギリス領事館で・・・お紅茶と・・・スコーンをいただいてます・・・」って感じで頭がいっぱいですよ。ミーハーですよね。普段新大久保に来る観光客の皆様に対して(歩道が狭くて邪魔なので)ブーブー言ってますが、そんな権利自分には無いって気づきました反省します。同じ穴のムジナですよねアハハ。

しばらくの間お優雅にお紅茶とスコーンでおイギリス気分を味わいました。楽しい!ここはおすすめです!

 

函館市北方民族資料館

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ラストはここ。

 この建物も古くて味がありましたね。中は撮影禁止なのかどうかのかよくわからなかったので、撮影しませんでした。アイヌを始めとした北方民族の貴重な資料が展示されていました。特に素晴らしかったのが、各民族の衣服や宝飾品など素晴らしいものが沢山あり、夢中になって観ました。想像以上にオシャレで凝っていてびっくり。シャーマニズムというか宗教的な背景がそこにもあるらしい。自然信仰、熊送り、独特の文化は今でもどこかで生きているのだろうかと考える。

とても素晴らしいのに自分以外のお客さんは3人程度。土曜日なのにねえ。

 

函館ラーメン星龍軒

Twitterでまたたさんに教えていただいた、函館ラーメンの有名な店。

行ってみたら物凄い行列!駅近いし、休日だし、まあ仕方ないと駅で切符買ってから来てみたら、少し行列が途切れてたので店先で待ってみる。

しかし、席は空いているのに全く中に呼ばれない!混雑で混乱して店内は大変な状態になってるみたい。どうしようかなと思うもまだ時間があるため。しばらく待ってみる。後に並んでいる親子3人組。トイレを借りて、やっと客の存在に気づく店の人、この親子が先に来ていると勘違いして先に通そうとする。大人しい僕が珍しく自己主張して、正しい順番を店の人に説明して席に着く。

カウンターに座るとカウンター内のカオスが目の前で展開される。あまり空気を読まない外国人のお客様があまり他の人が頼まなさそうなオーダーをどんどんして混乱に拍車をかけている。「注文受けたものはやっぱり出さなきゃね」なんて言ってる。ついにはもう店を閉めるらしい。のれんは降ろされる。

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ラーメンは席に着いてから15分はかかったかなあ〜あっさりしてて美味しかったけど、一連の顛末に疲れてしまったので、味わうヒマもなく出てきてしまった。

 

この後は長万部へ。

続く。 

 

 

北海道逃避行2013 その9 きくよのこだわり

 

地方の朝市とは、まるで生命の根源である。

新鮮な魚介物を取り扱う市場の人たちの目はどこか厳しく、そして温かい。私ども観光客に向ける目も、まるで愛しき魚達を見るような、そしてこちらの魚への愛をどこか試しているかのようだ。私が通ると響き渡る声で今日の魚の具合を話しかけてくる。いやあ、いい目をした魚だねと応えると、兄ちゃんわかっているねとくしゃくしゃの笑顔を投げかけてくる。会話の後に見る魚達は朝の光と絡まってより輝いて見える…

 大体朝市の旅行記ってこんな感じでしょう。でもね〜どうもこの観光臭い雰囲気、好きになれないんですよね。嫌ですよねえ自分でわざわざ来てるくせに「観光臭い」とか言い放つこの偉そうな態度。自虐とかじゃなくて客観的に見ても性格悪いと思う。これではダメだ!明るく元気にがんばろう。笑顔と態度でごまかそう!

 

お腹が空いていた僕は、朝からガッツリ食べることにした。

市場の中にある「きくよ食堂」に入った。なんだかいろいろこだわりがあるらしい。至るところにこだわりがどうのこうの、という張り紙がある。芸能人のサインも山ほどある。芸能人のサインが山ほどある店だって!最悪!うわ〜失敗したかもなんて思ったけど、テーブルに貼ってあった「函館ゆかりの有名人リスト」を見て、あ、この店は信用できると思いました。

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まずGLAYはいいとして、その直下がe.muですよ!これは信用できます!

 

きくよってどなたか知らないけど、もしかしてバンギャじゃないの?まあ、e.muもGLAYに負けず劣らず函館の誇りですよ。確かブレイクアウトと快感フレーズのタイアップで有名になりましたね。ええと確かブルーブルー堕天使ブルー、あ、そっちじゃない。


e.mu - love around - YouTube

↑知ってる!この曲懐かしい!

 

更に注目してみると

GLAY(ロックグループ)

e.mu(ロックバンド)

という細かいカテゴリ分けにも思わずウヌヌ!!!!と頷きます。

そう、e.muはボーカル、ギター、ベース、ドラムが揃った「ロックバンド」ですが、GLAYはドラムがいない、バンドでは無い「ロックグループ」なのです。

きくよはGLAYを「ロックバンド」とは認めてない!彼女なりの厳しいロックのへのこだわりが伺い知れますね。地元の誇りにも容赦しないなんて…。きくよはロック!

確かGLAYってドラムはいたけど「君がいると売れない」とかヒドい事言って追い出したんですよね。GLAYのメンバーだってフールズメイトとか色んなインタビューで散々「僕達はロックバンド」「バンドなりのグルーヴが…」なんて言ってドラムはいないけど俺たちはバンドだ!と散々熱弁を奮ってたのに、でもきくよは認めない!GLAYはロックグループ!間違いない!

首になったドラムの人ここを読んでくれて、溜飲を下げてくれたら僕は嬉しいですね!

 

あと、J-WALKのボーカルの人…。とんでもないジャンキーだった事がバレてしまいましたが、名前をマジックで塗りつぶしたりしない、きくよの懐の大きさ。深さ、素晴らしさ。泣けますね。何も言えません。

 

そんな事より函館出身の有名人って凄いですね!

J-POP(のセールス)を極めたGLAY

演歌界の頂点!北島三郎

相撲界の頂点!千代の富士まで…。

函館のDNAは優秀なんですよね!出身女優陣の名前も叶和貴子、朝加真由美墨田ユキ中原理恵、という名前の並びも凄いです。ミッツ・マングローブあたりが「アラ」ってピクっとしそうなメンツですよね。

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そんなロックなきくよの定食!イカソーメンに焼き魚(なんだっけ‥)にほたてとうにといくらの丼です!うめー!うめー!

 

そして昨日のメロンジュースをもう一度飲んで、上機嫌で朝市を後にした。

今日はこの後ロープウェーに乗る。

 

続く

北海道逃避行2013 その8 迷走の夜

ハセガワストアの焼き鳥弁当

雨は降ったり止んだり。

グーグルマップを駆使して、帰り道のハセガワストアを見つけ出してキコキコと向かう。

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見ての通りコンビニエンスストア的なスタイルなのに、店内に厨房、加えて焼き場があり、注文するとその場で肉をジュージュー焼き始める!凄い!

注文して待つ間にお惣菜や弁当コーナーを見てみると、信じられないボリュームのデカ盛り弁当がいずれもお値段500円以下!狂ってる!地方って面白い…。

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そしてこれが焼き鳥弁当!焼き鳥なのに、なぜか豚肉。なぜか豚肉なのに焼き鳥弁当。

何故そうなったのかはわからない。

ハセガワストアのHPにも由来が載っていた。

焼鳥なのに?! - 函館名物やきとり弁当~ハセガワストア

つまりよくわからないけどなんとなく、って事らしい。ま〜そんなもんか。

味は美味しい!炭火で焼いているから余分な脂は落ちてるし、美味しい焼き物の基本「何かわからない謎の粉」が程よくかけられていてうましうまし!

 

翌日、観光エリアの港の近辺で「ハセガワストア」と「ラッキーピエロ」が隣同士で並んで建っているところを発見した。

まるでお互い競い合うかのように怪しい看板をこれでもかと出していて、物凄く邪悪なオーラを発していた。函館…怖い! 

 

函館でおじさん迷走

函館といえば温泉が有名らしい。日帰り温泉的な場所も沢山あるらしい。

しかし、調べてみるとその場所はどこも郊外で、足の無い旅行者が気軽に行けそうなところは多くない。それでもいくつか行けそうなところは目をつけておいた。

「谷地頭温泉」は地元の人が多くて、源泉かけ流しで素朴な雰囲気らしい。なんだか良さそう。市電の終点にあってアクセスも良い。まちづくりセンターに自転車を返して、そのまま行けそう。

ということで自転車を返す。借りた時とは違う人に「雨大変だったでしょう?」と言われる。ホント大変だった〜 でもこの後は温泉でゆっくりだから大丈夫!

早速市電に乗って谷地頭温泉に向かうと…本日休業!

なんでも翌週まで整備点検のため休みらしい。知らなかった…。静寂に包まれた山の麓で、哀れに立ちすくむ一人のおじさん。

うーん仕方が無い。もう1つ市電から行けそうだった「乃木温泉 なごみ」に行くか…。ここから市電で行けるけど方向的に反対側の五稜郭方面なので、ここからは少し時間がかかる。ため息をつきつつもう一度市電に乗る。

五稜郭に市電が差し掛かる。あ、そういえば野外劇があった。

見たいかも?ちょうど着く頃には開演の時間だった。温泉は他にもあるけど野外劇とかを見られるのは今日しかない!

僕の心は熱く燃えたぎった。谷地なんとか温泉は休みだっけど、そこへ導かれる為のカミサマのオボシメシだったんだね!ハッピー!ラッキー!

市電の五稜郭駅で降りる。先ほどは自転車だったので気が付かなかったけど、五稜郭駅から五稜郭までやたら遠い!

東京駅の中の普通のホームと京葉線のホーム並に離れているような気がする。ディズニーランドに行くためにワクワクした心を一気に萎えさせるあの距離。なぜ函館で京葉線を思い出すのか。わけがわからない!

歩いても全然着かない!遠い!でも歩く歩く!(以降、愚痴が続くためワープ)着いた!雨天中止!

近くに着いてきる筈なのにひっそりとしていて、照明が点いてる様子も無いから、あれ?とは思ったのだが…。もう雨は降ってないのに。もしかしたら先ほど通りかかった時にはもう中止のこの張り紙があったのかもしれない。

暗い暗い五稜郭の堀の周りに人の気配は全く無かった

本当にこの世で生きているのは自分だけなのでは、と昼間に考えた事を反芻してみる。

不貞腐れながら来た道を戻る。あーあ、こんなに暗くて痴漢にあったらどうしよう!なんて冗談で考えてみるが、よくよく考えると自分は痴漢に間違えられる立場だった。ああ情けない。何をやっているんだ。カッ!カッとしてしまった。

カッとしたので、今回は絶対使わないようにしていたタクシーに乗った。

「乃木温泉なごみまで!」

思いつきの代償は高かった。

 

タクシーで着いた乃木温泉なごみは良いところだった。金曜日の夜だったから混んではいるけど人口自体が多くないから混み具合なんてたかが知れている。

湯に浸かりながら、一日を振り返る。

あー疲れた。

順調に行かなかった迷走の夜。でもこれが自分らしいとも感じる。

疲弊と虚無と諦観。しかし旅はまだまだ続く。 

 

北海道逃避行2013 その7 雨の五稜郭

 

そろそろ五稜郭へ戻るかな〜と思い自転車を走らせると、頬に雨を感じた。

ああ、そういえば雲も出ているし、なんか降るかも?とは思ってはいたけど…。しかし今日の天気予報に雨のマークは無かったし、降水確率だって高くなかった。

しかし、無情にも雨は強くなる。折りたたみの傘はあるんだけど、そういう問題では無い。

午前はこんなにいい天気だったのに!

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※参考画像 同じ日の午前に撮影した画像

 

すぐ止むかな?と思った。空のところどころは明るい。にわか雨。そうだきっとにわか雨。

どうにかこうにか本格的な雨になる前に、五稜郭タワーの中へ避難できた。

タワーの中でもう一度天気予報を見るも、やはり雨の予報は無く降水確率も20%とかそのような感じで、このまま雨が続く様子はデータ上は見受けられない。

しばらくボーっとして雨が止むのを待ってみるが、全く止まない。まあいいかその間に…とタワーに登ってみた。入場料890円。結構するなあ〜仕方ないか。

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エレベータで上へ登る。登る途中で照明がブラックライトになって、絵が浮き上がり、エレベーターガールのお姉さんがちょっとした説明をする。芸が細かい。

ふんふんなるほどこれが五稜郭!上から観ないとわからない特徴的な形。そりゃタワーも建つわけですね。

ここから下を見ると道には傘の花が咲いていた。雨はまだまだ振り続けるかなー思い、そこにあった五稜郭の成り立ちと歴史(箱館戦争について)をパネルを呼んで勉強する。

いや〜知識不足だったのが恥ずかしい。大変にドラマティックな変遷で、一言でいうと面白い!こういう変遷を知っていれば来たくなるわけですよね!想像以上に激しい日本の近代。もう少し日本史を勉強しないと駄目だなと思いました。

館内にいくつもある土方歳三のモニュメントやパネル。女性が写真を撮っている。しかしここで読んだ歴史の中では、はっきり言って彼は使えないしなんだか情けない男に見える。新撰組の時は良かったのかもしれないけど…。ここまでチヤホヤされるほどか?最後はあっけなく死んでしまうし。

見事に生き残って、本来は敵であったのにあまりに有能なため、遂には大臣にまで上り詰めた榎本武揚の方がカッコイイような気がするのだが、皆さんどうでしょう?

 

ひと通り見終わって、もう一度下を見ると相変わらず傘の花が咲いている。あらら〜と思いつつとりあえず下に降りる。雨はまだまだ降り続く。諦めて雨の五稜郭をプラプラする。「雨の五稜郭」なんてB級ヴィジュアル系の3曲入りシングルBタイプの2曲目って感じでいいかも?なんて思ってみる。

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復元された「箱館奉行所」も見学してみる。新しい建物にある特有の木の匂い。完成したのはつい最近らしい。相当に手が混んでいるらしく、展示物の殆どは復元するのにこんなに工夫しました、といった内容だ。うーむなるほどと納得する。なんでも全国の沢山の職人の皆様の技の随意を集めたらしい。

今の時代にここまで再現できたということは素晴らしいと思う。これがもう少し時代が先に進むと…職人の伝統の技が受け継がれず、衰退してしまうのではないか。

東京でうだつの上がらないまま、ヤクザな虚業にこれ以上手を染めるよりは…僕の手先が器用で根性があれば、その技が受け継がれるために残りの人生を捧げるのも素晴らしい!

と一瞬考えるも手先も不器用で根性も無いし第一もう全然若くない。

ああ、本当に価値が無いの人間。生きていてすみません。

 

 

五稜郭タワーに溢れていた外国人の観光客のみなさまがこの奉行所の中には全くいなかった。値段が500円かかるから?思ったけど、復元されたものに価値を見出さないのかなと考える。

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まだまだ雨は止まない。ひっそりとした五稜郭の堀の外枠をトボトボ歩く。

人はいない。

もしかしたらこの世に生きているの僕だけ?なんて思ってみる。そんなわけない。くだらない自問自答。

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堀の外側に客席のようなものがあり、堀の内側のスペースにステージがあった。

野外劇?ポスターも貼られている。スタッフらしき人たちが何やら仕事をしている。市民参加で毎年恒例らしい。あれ?今日じゃん。今日やるんだ。明日はもうここにいないし、今日やるんだったら見に来ようかな。

 

その後、なんとか雨も振ったり止んだり。なんとかしのぎつつ、もう1つ行きたかった「ハセガワストア」で焼き鳥弁当を買って一旦ホテルへ。

 

続く